歩きながら思う

天神を歩いてると、ああ、ここで働いてるのか〜と思う。不思議な感覚。久しぶりに実家に帰ると、ああ、この街はこんなところだったとも思う。徐々に、住み慣れた街が、思い出に変わっていく。ここで生きると決めたのは私だけど、ときどきどうしようもなく寂しくなって、地元に帰りたくなるなあ。28年間を生きた場所に、また住処を作りたくなるんだけど、実際は無理な話だったりして。

なんとなく、他人と暮らすことにも慣れて来た。少しずつ余裕がうまれてきたし、私も疲れて、何もできないことあるし、大目に見るのだ。

きのう、実家に帰ったら、あ、ここも私の場所じゃなくなってきたな、と思っちゃった。この家が、私の「家」になりつつあるんだなーって。いつも帰りは、母が送ってくれる。1時間半のドライブ。申し訳ないけど、母もそれはそれで楽しんでいるらしい。「こんな日がやってくるなんて思わなかったね」うん、私も思わなかったよ。帰り際は、なんとなく寂しい。ここは、「家」になりつつあるだけど、まだ「家」ではない。いまはどっちつかずな感じで、どっちもなんだかなあ。

ここで一生を過ごすんだろうか、とかときどきおもう。きっと過ごすんでしょう。もう母と妹のそばで暮らすことはないんだ、と思うと、やっぱり寂しい。うん。わたしは寂しがり屋で家族が好きなんだな〜〜〜と再認識する今日この頃です。