入院最後の夜

さて、明日には退院です。長いなーと思っていた入院生活もあっという間でした。体動くようになると、早くお家に帰りたいな、と思うようになるね。

きのうは夫がお昼から来てくれたので、ふたりでゆっくりお茶しました。こういう時間が欲しかったんだ・・と思った。ずっと病室で、ベッドの上にいたけど、どうもそれが合わず・・。各階にソファがあったらそこで過ごしたんだけどな。私は1人でいるのがやっぱり苦手なんだなと実感。

振り返ってみると、やっぱり術後がいちばん辛かったです。これは手術したことある人にしかわからないと思うけれど、術後の夜はとくにつらい。

ただ、今回は随分楽でした。わりと自由がきく体制だったことと、眠れたこと。この2点のおかげ。

術後の記憶がかなりあいまいで、家族と喋ってたのに、あまり覚えていない・・。

手術は朝9時から開始され、今回の全身麻酔はなんと意識が落ちるのがよーくわかった。というのも、麻酔は点滴からいれるんですけど、血管に入ってきてるなーってのが分かるくらいビリビリするんですね、これが今回ちょうちょう痛かった。もう痛い!痛い!って意識がクリアだったせいで、深呼吸しながら頭の裏がぐるぐるしてきて、あ、飛ぶなって思っておきたら、病室でした。

てっきり私は昼前に病室に戻ってきたと思っていたけど、10時すぎには戻ってきていたそうです。そこからこんこんと眠り続け(麻酔がきいてるから)、途中とにかくお腹が痛くて、右腕から痛み止めをうってもらいました。これも記憶があいまいなんだけど、結構痛かったと思う。しかし、腹痛の方がつらかったので、うってもらえてよかった。そのあと、また眠る。なんか暑くて、電気毛布をとってもらってからはだいぶ楽になったような。(確か術後体温がグッと下がるので電気毛布とかであっためるんですよねー)でもすごく手が冷たい。これは意識朦朧でもすぐわかったから、夫の名前を呼んで「手をにぎって」って言った気がする。ずっとにぎってもらってたら安心してまた眠る。夫曰く「冷たすぎてびっくりした」そうです。

そのあと、夫が昼頃帰り、母と妹が14時ごろ帰り、ひとりになるんだけど、眠くて熟睡。看護師さんがちょこちょこやってきてくれてよかった。

16時ごろ起きたかな・・。なんか起きたらすごいさびしくなってきて、夜また来るね、っていってた夫もこれないかもごめんね、って連絡があって、もう絶望モードに入ってしまい、ずーん。ここから眠れないかも、どうしようって心配になる。夜長いから。起き上がるのも水飲むのも禁止なのね、術後って。すっごくつらいぞ〜。

看護師さんがテレビ見ていいよっていってくれたので、テレビ見たりして時間を潰していたら、面会時間ぎりぎりに夫がひょこっと「10分だけだけどこれたよー」ってやってきてくれて、私は泣きながら応対した。夫の顔見たら泣くのわかってたからみれなかった。ていうかもう泣いてたんだけど。寝たまま泣きながら、酸素マスクつけてるとかいうどんな状態や。でもきてくれて、話せたおかげで元気になりまして。23時ごろまで元気に過ごして、普通に眠りました。途中2回ほど看護師さんのチェックでおきたけど、割とすんなり眠れた。

っていう手術でしたー。今回の入院は前回と違って結構考えさせられましたね。これからもちょっと考えないといけないな、と思った。自分の人生どうしたいのか、どう生きたいのか。まだ少しだけ猶予があるからじっくり考えたいなと思います。

まだ切ったお腹が痛むけど、早くお家に帰ってゴロゴロしたい〜〜。でもこの病室とお別れするのもちょっとさびしいなと思う退院前の夜でした。